第二回学際融合教育研究推進シンポジウム 開催報告

12月20日(木)に芝蘭会館山内ホールにおいて開催しました「第二回学際融合教育研究推進シンポジウム 異分野融合の複眼的視座-実践からみるその意義と評価- 」には70名の出席者、131名のインターネット視聴による参加がありました。

ご参加いただいた方、質問を寄せていただいた方、ありがとうございました。質問の一部は円卓会議の場で返答、議論しましたが、他の質問も含めて、講演者からの返答は随時、掲載していく予定です。

 

 

14:30 【開会挨拶:京都大学副学長・吉川 潔 理事】

       京都大学では様々な研究が行われている。学際融合センターはそういう多様な研究をユニットという形式で融合させる

       ことが目的。パラダイムシフトを起こす鍵の一つはユニットにある。

14:35 【シンポジウム趣旨説明:学際融合教育研究推進センター センター長 中村佳正 教授】

       分野が集結しただけでは、なかなか分野融合は起きない。どういう条件になれば分野間が融合するのか?

       それを行う人材育成の仕組みは何か?これを議論するのが本シンポジウムの目的。

14:40 【特別講演】

「学際融合の施策紹介」 文部科学省科学技術・学術政策局計画官付政策科学推進室長 山下恭範 氏

   文科省内部では、これまでの分野重点型の科学技術研究開発から問題解決型の研究開発にシフトし始めている。

   客観的根拠に基づく科学・技術イノベーション政策オプションの立案が必要。

    (*動画 http://youtu.be/ICbiXJ1bNZ4 )

 

 

〈山下室長への質問〉

 *学際融合の国家的展望はどこに有り、最終的にどこへ持っていこうとしているのか、その在るべき日本の形とは?

 

  ⇒〈ご返答〉シンポジウムの発表でも触れさせていただきましたが、文部科学省に設置された科学技術・学術審議会での検討に

   おいては、わり合いを深めることの意義や、課題解決のための学際研究や分野間連携の重要性、さらには意識改革を促す新た
   な研究者評価システムの構築の必要性などについての指摘がなされており、今後、文部科学省においてもそのような施策事業
   や取り組みの充実が図られていくこととなると思います。
   また、在るべき日本の形については、一言で表現することは難しいのですが、科学技術・学術審議会基本計画推進委員会にお
   ける「社会の要請にこたえる科学技術イノベション政策の推進に向けた議論のまとめ(案)」の中でも指摘されているように、
   研究者はもとより、政策部局、産業界、さらには国民まで巻き込んだ共創(Co-creation)の視点が、今後ますます重視され
   ることになると考えます。

 

 *3~5年の短いプロジェクト期間で重要課題の解決を行うのは大変なので、途中から産業界に受け渡すような出口も

  考えられるが、具体的にどうすればよいか?

 

  ⇒〈ご返答〉ご指摘の点は、まさに重要な指摘だと思います。科学技術イノベーションに関わる重要課題の解決のために研究者
   が果たす役割は大きいと思いますが、一方で、政策担当者や産業界等を巻き込んで取り組まないと真の解決には結びつかない
   ケースが多いのではないかと思います。具体的な方策については、決してひとつの解があるわけではありませんが、微力なが
   ら小生が進めている「政策のための科学」推進事業においても、ご指摘の点を十分念頭において事業展開を図る必要があると
   考えます。

 

 *「予知・予防を前提とした健康長寿社会の実現」という課題の紹介があったが、この課題に関する施策を立ち上げる予定は

  あるか?

 

  ⇒〈ご返答〉ご指摘いただいたように、小生が進めている事業の一環として、SciREX政策形成実践プログラムを平成25年度新
   規施策として立ち上げる予定であり、その中で「予知・予防を重視した健康長寿社会の実現」に関する政策オプション作りを
   進めたいと考えております。

 

 *施策を遂行する手段の一つとして、文科省直轄の研究所等を作るということはされないのでしょうか?

  大学というのは火急の課題に取り組む“場”としてはゆるすぎる(スピード感がない)と思うのですが。

 

  ⇒〈ご返答〉ご指摘の点は一つのアイデアとして興味深く思いました。グローバルな視点で見ると、経済・社会情勢は絶えず変
   化をしており、ITの進展により情報の格差もなくなりつつある中で、各国はイノベーション実現に向けた取り組みにしのぎを
   削って取り組んでおり、スピード感を持って取り組むことは大変重要だと思います。
   他方、文部科学省には、理化学研究所や科学技術振興機構といった研究開発を推進する独立行政法人があり、教育研究を主目
   的とする大学とは異なるミッションを掲げて研究開発を推進しております。したがって、大学、研究開発法人、産業界等がそ
   れぞれの持ち味をうまく活かしながら、相乗効果を発揮できるよう持続可能なイノベーションを創出する仕組み作りを進めて
   いくことが重要であると考えます。

 

 *官の融合、現状はいかがでしょうか?

 

  ⇒〈ご返答〉各府省は、それぞれの役割(ミッション)を持っておりますが、課題解決に必要な権限や所掌を有する府省が、真
   に課題解決を目指して十分な連携を図ることは大変重要な視点です。科学技術イノベーションの分野においては、内閣府に設
   置された総合科学技術会議のイニシアティブの下に各府省が連携する仕組みがありますが、うまく連携が進んでいるものもあ
   れば、連携が不十分や課題や分野もあると思います。小生自身の反省も含め、政府関係者のたゆまぬ努力が求められていると
   思います。

 

14:55 【新ユニットにおける学際融合の試み】

 ◎ レジリエンス研究ユニット 〈藤井 聡 教授〉

      *動画 (http://youtu.be/173XjR-QJEw)     *ユニットHP (http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/)

 

 ◎ 政策の為の科学ユニット 〈川上浩司 教授〉

      *動画 (http://youtu.be/6s8mn9L6Jo8)     *ユニットHP (http://www.stips.kyoto-u.ac.jp/)

 

 ◎ グローバル生存学大学院連携ユニット 〈寶 馨 教授〉

      *動画 (http://youtu.be/iCbgVxB8G44)     *ユニットHP (http://www.gss.sals.kyoto-u.ac.jp/ja/)

 

 ◎ 森里海連環学教育ユニット 〈向井 宏 特任教授〉

      *動画 (http://youtu.be/jr99tstXmPA)      *ユニットHP (http://fserc.kyoto-u.ac.jp/cohho/)

 

 ◎ 実験と理論計算科学のインタープレイによる触媒・電池の元素戦略研究拠点ユニット 〈田中庸裕 教授〉

      *動画 (http://youtu.be/1TJ6aHeNxWw)    *ユニットHP  (http://www.esicb.kyoto-u.ac.jp/)

 

 ◎ 構造材料元素戦略研究拠点ユニット 〈田中 功 教授〉

      *動画 (http://youtu.be/tgnLXQbAxp8)     *ユニットHP (http://esism.kyoto-u.ac.jp/)

 

 ◎ デザイン学研究ユニット 〈椹木哲夫 教授〉

      *動画 (http://youtu.be/-HlUlJWCCvM)     *ユニットHP (http://www.design.kyoto-u.ac.jp/)

 

 ◎ 健康長寿社会の総合医療開発ユニット 〈福山秀直 教授〉

      *動画 (http://youtu.be/jFk3fn3Ex8k)

 

 

16:10 【各大学・機関における学際融合の現状・課題・展望】

京都大学学際融合教育研究推進センター センター長 中村佳正 教授

   本学は組織がとても大きいが、ともすれば縦割り…。 部局を横断して新分野を創世し、俯瞰力のある人材育成するために

   機動的に支援するのが学際融合教育研究推進センター。部局を横断する研究プロジェクトを「ユニット」として形成する。

   それを支援、創発、管理。現在21個の学際ユニット。

    (*動画 http://youtu.be/ta2wQgXYrGs )

 

 

〈中村先生への質問〉

*松本総長の提言する“思修館”が今後の核になりえるのか?

 総花的に研究ユニットが出来ているが、その“意志と意義”はどこにあるのか?

 

*ユニットは基本的にボトムアップ的に作っているのか。逆にトップダウン型ではないのか。

 分野連携型研究の評価はどのように行っているか。分野連携について研究者のモチベーションは高いか。

 

*これまでに発足したユニット(学際融合起源)は以下、どちらのパターンの方が多いとお考えでしょうか?

 その他のパターンもあればお考えをご教示下さい。

  ① 課題オリエンティッド(環境問題解のためとか)

  ② 人脈オリエンティッド(研究者お仲間)

  ③ その他(研究費オリエンティッドは①にあてはまることが多いと思いますが‥)

 

*ユニットの壊し方について、どうお考えでしょうか?

 ユニットがバブルのように増えることで予算もバブルのようにつけば良いのでしょうか?

 組織が軽い分だけ簡単に空中分解を起こして「結局ユニットって何だったの?」とならない仕組み等をお持ちでしょうか?

 

*学際融合とはいわゆる学術研究とは一線を画するものなのか?

 それとも学術研究の上に位置する包括的なものなのか?

 

*学際融合における教育カリキュラムは大学院に限定されていますが、文理の枠にとらわれない学部の教養教育へは

 還元されるのでしょうか。

 

京都大学学際融合教育研究推進センター(京都大学学際融合調査紹介) 宮野公樹 准教授

   学際融合センターによる学際融合の現状に関する調査結果。現在395件の回答。例えば、他部局との関わりが月平均2,3回。

   ただ月10回以上の教員は社文系に多いなどの結果も。今後、1000件の回収を目指す。

    (*動画 http://youtu.be/KvZyoyk3_A8 )

 

 

〈宮野先生への質問〉

*プロデューサーとしてどのような隠れたアイデア・プラン・ビジョンが有るのか。世界を“アッ”と言わせる仕掛けが

 必要ではないか?

 

*アンケートに先立ちCMはどのように教員に見せたのか(方法、タイミング)

 

*調査された各系(人文系、医学系‥など)の研究者が考える「学際融合」によって解決しようとしている「課題」には

 共通するコンセプトは何か新しい視点はありましたでしょうか?

 やっぱり持続可能な社会?‥

 

*このアンケート結果を具体的にどう処理して融合研究につなげるのでしょうか?

 あるいは「無理に融合させない」というリスクマネジメント的な使い方もあるのでしょうか?

 

大阪大学大型教育プロジェクト支援室 池田雅夫 統括マネージャー/特任教授

   大阪大学の大型教育研究プロジェクト支援室にはリサーチ・アドミニストレーターが配置されている。異分野融合を進めるための

   人材育成プログラム「超域イノベーション博士課程」もここの管轄。分野融合の必要性・有用性は明らかなので、必要なことは

   「踏み出すこと」。

    (*動画 http://youtu.be/x9ce2uQ-iGU )

 

 

〈池田先生への質問〉

*融合より統合が良いとは同感ですが、旧来の思考パターンを変えるには、今のI・C・T脳に慣らされた若い研究者に

 “真の哲学”は持てるのか?

 

 ⇒〈ご返答〉自分自身の哲学を持つには、多様な環境を体験する必要があると思います。研究環境と共に、多様な社会
  環境を、そして、良い環境とそうでない環境を、です。そうすることによって、しなやかな心と強い意志を持つよう
  になり、個々に哲学を持つようになるのではないでしょうか。

 

*神戸大の例からでなく一般に「第2世代で分野融合がはじめて実現する」には同意です。しかし、一般に第2世代は

 ひ弱という印象があります。新しいディシプリンを打ち立てることが不可欠ではありませんか。

 もし、そうなら第1世代はどんな人材育成をすればよいですか?

 

 ⇒〈ご返答〉教えられるだけ、導かれるだけの第2世代は、ご指摘のように、ひ弱になる可能性があります。神戸大学
  システム工学科の例では、「システム工学」という1970年代には確立していなかったディシプリンを学生も一緒に
  考えていこう、君たちと私たち教員が確立するのだ、という意識を教員と学生が共有していたと思います。
  特に、1~5回生くらいまでは、学生も使命感に燃えていました。

 

*学術会議の工学委員会でトップダウン的知の統合という記載があるが、ここでのトップダウンとは何を意味するか。

 

 ⇒〈ご返答〉トップダウンとボトムアップという語を研究資金の課題の提案の仕方の分類として使いました。トップダ
  ウンとは資金を出す機関が研究課題を決め、ボトムアップとは競争的資金に応募する研究者側が研究課題を提案する
  という区別です。資金を出す側が、トップダウンで、いくつかの分野の研究者が揃わなければ解決しない課題を出せ
  ば、「知の統合」の機会が生れ、研究者がその有用さを実感し、意識が変わることを期待しました。

 

*「学際統合」「異分野統合」研究をする事の目的、または上位概念は何であるか?

 具体的な例についてお考えをご教示下さい。

 

 ⇒〈ご返答〉社会的課題(たとえば、大きくはエネルギー政策、小さくは1台の車の省エネルギー化など)の解決が研究
  の目的であり、上位概念です。多くの社会的課題の解決には、いくつもの分野をまたぐ「知の統合」が有効であると考
  えています。実際、ものづくりや開発の場では、多かれ少なかれ、意図的ではないかも知れませんが、知の統合が行わ
  れています。それを意図的に行えば、これまでにない研究の展開があり、社会的課題のより良い解決につながると思い
  ます。知の統合は目的ではなく、手段です。知の統合を必要としない課題もあります。したがって、何が何でも知の統
  合ということではありませんが、知の統合を進めると、新たな展開があることは確かだと思います。

 

*様々な物事を超える人材を育成されるという方向性はすばらしいのですが、そもそもそれらを超えようとする必要のない

 安定領域にいる教授陣にそのような教育は本当に可能なのでしょうか?

 

 ⇒〈ご返答〉そのような人材を育成するためには、まず教員の意識改革が必要です。したがって、一般には容易ではあり
  ません。しかし、文部科学省の博士課程教育リーディングプログラム事業に採択された大阪大学の「超域イノベーショ
  ン博士課程プログラム」に参画している教員は、高い志をもって、変革に努めています。

 

*融合を楽しむ第1世代に学んだ第2世代の実例がありましたら、御紹介下さい。

「統合」と「融合」はほぼ同義とのことですが、統合は目的、融合は結果のように思えます。

 異分野融合は目的か手段か御意見いただければと思います。

 

 ⇒〈ご返答〉神戸大学システム工学科の初期の卒業生は就職に苦労しました。「システム工学」というわけの分からない
  ところからは採用できないという企業が多くありました。しかし、一人就職すると、これまでの学生より視野が広い、
  いくつもの分野の専門家と会話ができるという評判になり、彼らの活躍により、就職に苦労はなくなりました。
   私は「統合」と「融合」のいずれの語も手段の意味で使っています。四問目の回答で述べましたように、目的は社会
  的課題の解決です。

 

*神戸大システム工学の学生が「自分達が歴史をつくる」とのエネルギーに満ちていたと伺いましたが、

 その意欲の喚起は何が原因なのでしょうか。

 

 ⇒〈ご返答〉それまでに他には無い学科であったため、先行例がありません。そこで、私たち教員が「君たちと私たちで
  一緒に歴史をつくろう」と言って、彼らの意欲を高めました。もちろん、教員も情熱に満ちており、彼らと一体感を
  もっていました。

 

*時間を共有できる場と最近のインターネットでの情報が役立つのでは。

 

 ⇒〈ご返答〉ご指摘のように、知の統合のためには、時間を共有できる場が大切だと思います。分野が異なる場合、同じ
  語でありながら、違ったニュアンスで使われている場合もあります。互いに知らない語もたくさんあります。互いの意
  識を共有するために、時間を共有する場をできるだけ持つように努める必要があると思います。
  現在は、他分野の情報をインターネットを通して容易に得ることができるようになりましたので、積極的に活用すべき
  だと思います。他分野を理解することが効率的にできるようになりました。ただ、二次情報であることがあるため、吟
  味する態度が必要だと思います。

 

総合研究大学院大学学融合推進センター センター長 平田光司 教授

    「学融合をインキュベーションする〜次世代の研究者 x プロジェクト」の紹介。学生がある研究分野でたこつぼ化しないように、

   交流の循環が起きるイベントを仕掛けてきた。学生自身にセミナーの企画をさせることで、学生企画事業やワークショップが起き始

   めている。結果、専攻を越えた学生の交流が起き始めている。越境する人材を育てるためには近道はない。研究に直接関係のない

   活動、交流が学融合のタネになる。

    (*動画 http://youtu.be/PY5f_pXTWao )

 

 

〈平田先生への質問〉

*他大学の教育プログラムへの影響とはどういったものか。前期、後期とあったが、後期の学生セミナーは留学生中心で行うのか。

 その狙いと問題点は?

 

*どのような学生が育ったかをぜひ聞きたかったです。

 卒業生に対するフィードバックはされていますでしょうか?

 

*京大からの報告には学生主体のカリキュラムやプロジェクトはあまり目立たないが、外部の視点から、この点に危惧はないか?

 

*「学生が主体となって、うまく行きはじめる」というのは、とても参考になりました。そのようなモチベーションを

 もった学生は、同時に深いレベルである分野のディシプリンを身につけていきそうですか?

 

*京大生は小・中・高校の受験体勢で何かを置きざりにして来たのではないか。4年間の学部で何をどのようにたたき上げ、

 血とし肉としなければならないと思うか?

 

東京大学情報学環 福武ホール 森 玲奈 特任助教

   東大の研究者が一般市民に対して科学を発信する場UTalk。若手研究者が中心になってこれまで57回のイベント開催を行ってきた。

   異分野融合の研究・教育を支えるためには「学習環境デザイン」という視点が必要。

    (*動画 http://youtu.be/0C6-Vy2xUjE )

 

 

〈森先生への質問〉

*福武カフェは悪くはないが、“合コン”みたいになってはいないか?

 やはり核心的目的意識と独立自力の発進・発動が必要ではないか?

 

*UTalkで若年研究者ばかりにトークをお願いしているのはなぜですか?

 

*UTalkの各々のテーマにおいて、参加者はその都度、変わるでしょうか?

 参加者は同一分野の人が多いのでしょうか?異分野の人が多いのでしょうか?

 

*UTalk等とてもおもしろい取り組みであるが、東大としては、もっと色々な取り組みがあるのではないか?

 他にあったら教えてもらいたい。

 

*UTalkカフェは若手研究者のアイデンティティ確立やひいてはメンタルヘルスに大変大きな役割を

 果たしていると感じました。

 

科学技術政策研究所 阪 彩香 主任研究官

   NISTEPでは科学動向を俯瞰するためのツールサイエンスマップを作成。学術研究の動向の大規模分析はとても重要なので、大学の

   中にもこの手の人材必要。問題はどうやってそういう人材を確保するか?「分野融合研究はハイリスク研究である」ことを認識する

   必要がある。

    (*動画 http://youtu.be/FXP7e7cTIak )

 

 

〈阪主任研究官への質問〉

*今後、どのような調査を行っていくのか?

 事例を教えてほしい。

 とてもおもしろいデータである。どこで見ることができるのか、教えてもらいたい。

 ハイリスクの部分をもう少し詳しく教えてほしい。

 

*学術の動向分析は大学の研究戦略を考えるためにも重要になると思います。問題はそれを行う人材をどう発掘・育成し、

 ポストを用意するかかと思いますが、何かご意見はありますでしょうか?

 

*現在のサイエンスマップをもとにして「今後どのような研究が流行しそうか?」という先物予想は可能でしょうか?

 また、それを政策に反映させるような取組みはされていますでしょうか?

 

*「異分野の研究者とチームを組む」「論文をどこに出すかで‥」に関して、“得”の定義は何でしょうか?

 

*日本、イギリス、ドイツの比較がありましたが、アメリカはどうでしょうか?

 

*分野融合の「リスク」「ディスインセンティブ」の具体例をぜひ。過去の実例からわかっていることはありますか?

 (一定の傾向など)

 どのジャーナルに出すかは「target audienceは誰か」「reviewerからの的確なコメントをもらえるか」のコンフリクトが

 ありそうに思います。

 

*分野融合研究に挑むディスインセンティブは人事や研究費について実現するが、それは大学のシステム改革である程度

 のり越えられるではないか?

 

*政策を立案するには科学哲学フィソロジーと科学ポリシーがなければ絵に描いた餅であろう。福島原発とのその核廃棄物を

 どのようにすれば良いと思われるか?

 

*目標が有れば自然に近づかない。

 

 

17:30 【参加者からの質問に基づく公開円卓会議 (ファシリテーター:宮野公樹准教授)】

    (*動画 http://youtu.be/6a5R_3Rr6a0 )

 

 

 

 

〈参加者からの質問〉

*学際融合研究の評価軸をどのように設定するのか?

 

*「これは自分では成功した!!と信じているので、ぜひ評価してほしい!!」という具体例について語ってほしい。

 あるいは「こういう評価軸があれば、もっとアピールできるのに!!」という軸はありますでしょうか?

 

*“一分野で深くきわめることももちろん必要である。一分野で光る業績がなければ、学際融合でも立派な仕事が

 できないのではないか?”という批判もありうるかもしれない。その辺の兼ね合いをどのように考えているか?

 

*学生に学際融合をやらせるデメリットは何でしょうか?

 

*大学外ではどうなってるのか。(古い時の理研とか)

 

*他の発表内容に対するコメントを下さい。(本シンポジウムの趣旨からホメ殺しはやめて下さい)

 

【閉会挨拶:京都大学副学長・淡路敏之 理事】

 異分野融合は、目的共有の結果。まず共有することが大事。今後も学際融合教育研究推進センターの活動に多いに期待している。

 

 

 

シンポジウム参加者アンケート結果  (ネットによる回答)

 

➢シンポジウム全体について

 

 

➢本シンポジウムに参加する前に、異分野融合に関してどんな問題意識がありましたか?

 

 ・異分野融合のメリット・意義を人に伝えにくい。

 

 ・「融合」と「専門性」の仕分けと両立をどうするか。

 

 ・セクショナリズムという壁をどの様に無くしておられるのだろう?是非お聞きしたい。

 

 ・一般的にどのような問題意識があるのかという興味。自分の周囲では十分に融合できているとの認識。

 

 ・環境問題を扱う場合、人文社会系と自然科学(・理工学)系間の融合の必要性の有無、融合するにはどのようにすればいいのか、

  方法論などがあるのかといった基本的なところに問題意識、悩みがありました。個人的に、文理融合の必要性を感じて取組始めてから

  10年以上になるので、この間にどれくらい進捗があったのかを知りたいと思いました。

 

 ・新しい概念、新しい技術の創生は、異分野融合が不可欠だと思います。しかし、具体的な方法は確立されておらず、

  プロジェクトベースで行われているように見え、限界があるように思います。

  奈良先端科学技術大学院大学のM教授(知人)は京都工学部電気工学科の出身ですが医学部の放射線医学講座で研究を積まれました。

  そのときのご経験から、「自分は医学のことは何も知らないから一生懸命勉強しよう、と思う必要はない。医学の専門家は周りにたく

  さんいるからだ。その中で自分は何ができるか、現場に身を置いて考えることができたことが貴重な経験となった」と語っていたこと

  が印象に残っています。

  専門分野から飛び出すリスクはありますが、成功したときの成果は大きなものがあると思います。新しい分野を切り拓く覚悟が必要だ

  ということでしょうか。

 

 ・所属する大学において、異分野連携を推進していかなければならない部署にいますので、その具体的な仕掛けづくりに関心がありまし

  た。ただ会議に集まったり、あるいはプロジェクトのメンバーに名を連ねているだけではない、実質的かつ効果的な連携の仕方を模索

  しているところです。

 

 ・意識統一

 

 ・色々な分野から見た学際融合の試みはどの様なものか?

 

 ・garbage in, garbage out.

 

 ・「異分野融合」という言葉が広がるなか、一方で取り組みを支援してくれるサポーターに不十分さを感じていました。細分化する学問

  から連携できそうな分野を探す作業、産学連携の可能性、他大学の先行事例など、豊富な情報をもとにしたアドバイスを求めていまし

  た。

 

 ・予算をとるための短期的プロジェクトではなく、長期的な異分野融合あるいは新分野の確立があり得るのだろうか、と思っていまし

  た。

 

 

➢実際に今日、シンポジウムに参加されていかがでしたか?

 

 ・京大のユニットに関しては、「実質的な異分野融合による新しい研究分野の創成が見られるもの」と「競争的資金への申請のための

  教育プログラム」のように見られるものと「共同研究との差別化されていないもの」など、玉石混淆といった印象であった。

  東大と総研大は異分野融合へ取り組みの歴史が長いためか、人材育成・場作りに工夫が見られた。また、科学技術政策研究所の方の

  提示したデータはとても興味深かった。また、文科省と大学との密な連携および相互理解が重要であることを再確認した。

 

 ・融合研究・教育の課題と問題点が整理できた。

 

 ・折角参加させて頂いたので課題点に対する自分なりの改善案を出させて頂きます。

   評価方法の変更が必要。現状、論文数と論文引用数だけで評価されてしまう。新分野は論文引用数は無いに等しい。

   バクチ的要素がある。

    案:産学官委員会によるポイント制する。まずはお試しからスタートする。小さな失敗を重ねて段々に良くしていく。改善は

      素早く行い、必ずある小言に負けないようにする。

   教授こそ新分野を切り開いて欲しい

    案:ポイント制にして新分野に対してのリスクを軽減し長い目でみられるようにする。権限を持たせ教授に対しイエローカード、

      レッドカードを出せるようにする。聖域を作らせないようにする。

   失敗しても再登板できるように

    案:研究者養成と同時にコーディネータ養成も同時に行う。名コーディネータは何人分のもの研究者に相当する場合がある。

 

 ・文科省の説明、各ユニットの説明、科学技術政策研究所のプレゼンは興味深かった。

 

 ・ご講演の多くが、自然科学系の中での異分野融合・連携のお話しであった印象があります。少し分野が違うところからみれば、

  同じ分野内での共同研究と見えてしまうものがありました。融合の意味、定義とその範囲を明確にして議論していただければ、より有

  意義だったと思います。

 

 ・国は模索中、大学も模索中、海外では当たり前のように異分野融合が行われている、という現状がわかりました。海外で当たり前のこ

  と(私も学際融合は必然の流れだと思っています)を今頃、声高に言うのは恥ずかしいことかもしれません。

  新しい学問分野を開拓する意欲のある若い研究者を、国も大学もどんどん支援していただきたいと思います。

 

 ・本学においても、京大と同じようなアンケート調査(どの分野と連携したいか等)を実施したり、大学が重点化した研究領域で

  自己資金(外部資金をとるための呼び水として)を使って異分野連携プロジェクトを立ち上げたりしていますが、

  パラダイムシフトを起こすような、本当の意味での連携はまだ実現していません。本シンポジウムに参加して、どこも同じような課題

  を抱えているという印象でしたので、こうした情報交換会(成功事例と失敗事例の共有など)は定期的にあるとよいと思いました。

 

 ・何を目的に活動しているかが解かった

 

 ・大学の現状は、コンピュータ・ソフトウェアに物事を参照したり、調べたりして、自分自身の能力で、最初から計算したデータはな

  く、他人のデータをコンピュータで集めて来ている、このままいくと自分の能力がドンドンと底下して行く。

  もう少しコンピュータの使い方を考えなければならない!!!

  ノーベル賞を受賞された、益川先生・小林先生の時代は、計算でも最初から行なわれいた。賞を受賞されるまでに、どれほど、実験を

  行なってこられたか、今の若者は、もっと先生のその様子を見習ってほしい。

  このままでは、将来ノーべル賞も出て来なくなるのではないでしょうか?

 

 ・現場もいろいろ頑張っているが、「学内」の「学部際」になっている点が、あるいは、無理やり他大学をチームに加えることで

  「大学際」を求められていることが、むしろ連携を進める上での制約になってしまっているように見えた。

  文科省の本気が見えてこない。

 

 ・様々な取り組みを紹介いただくなかで、京大研究者の方々による国内外の幅広い連携、および新領域開拓に向けるビジョンなどを知

  り、深く感銘を受けました。また宮野准教授のビジュアルに訴えるスライドや、ディスカッション時に使用された「思考の座標軸」は

  非常に分かり易かったです。そこから視覚に訴えるデザイン能力も、異分野融合の際に効を発揮するように思われました。

 

 ・思っていたよりも自分の分野以外にも興味を持っている人が多いと感じました。

 

 

➢あなたが同僚から「どんなシンポジウムだった?」と尋ねられた場合、一言で答えるとしたら何て説明しますか?

 

 ・異分野融合の意味を考える機会となったが、まだスタートラインに並ぶことは出来ていないことが解ったシンポジウムだった。

 

 ・次回ぜひ参加することを勧める。

 

 ・良いシンポジウムでした。全体に「良くして行こう」という雰囲気を感じました。これが最も大切であると思います。

 

 ・各部局の説明、各大学の取り組みの説明

 

 ・京都大学だけでなく、他大学でも学際、異分野融合に関して積極的な取組がなされていることが分かるシンポジウムでした。

 

 ・京大から、どんどん新しい学問分野が生まれるみたいで、産業界との接点が増えるようになりますよ!

 

 ・異分野連携の率直な意見交換ができるよい「場」でした。

 

 ・行ってよかった

 

 ・『京都大学の現在の状況をマトメた、シンポジウム』

 

 ・前半と後半で聴衆の入れ替わりが激しい、珍しいシンポジウムだった。

 

 ・学際融合の可能性が見えるシンポジウムでした。

 

 ・京都大学では,たくさんの異分野融合が進められているのがよく分かったシンポジウムでした。

 

 

➢シンポジウムや学際融合教育研究推進センターへの意見・要望・コメント等どしどしお書き下さい!

 

 ・多くの大学が競争的資金による教育プログラムが増加し、整理が必要な時期になっている。今後はどのように整理して行くかも提案

  した方が良いように思います。

 

 ・困難な課題に立ち向かっている担当者の方々に敬意を表します。

 

 ・一般/個人で参加させて頂き大変ありがとうございました。現場の声をお聞きする事は私にとって貴重な体験でございました。

  今、スポーツのサッカー界が躍進しております。学術界においてもジュニア世代から養成して行く事が大切であると思われます。

  注意すべき点は詰め込み教育は一切やらず、興味を持って楽しんでやれる環境を整えてあげる事だと思います。

 

 ・各教育ユニットのシンポジウムも是非企画してください。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

 

 ・日本学術会議や文科省等は、それぞれの立場で文理統合、文理融合、文理連携等の用語を使っていますが、本来統合、融合、連携は

  違う意味だと理解しています。したがって、課題設定およびその解決には、どのような形態で臨めばよいのかを、こうしたシンポジウ

  ムで議論して、少し整理してもよいと思いました。

 

 ・今日のシンポジウムは、文字が小さく大へん見にくかった。文字の小さい画面は、プリトして先に配ってほしかった。

  シンポジウムで各ユニットとセンターの紹介時間が少し短かく、もう少しゆっくりと内容を話してほしかった。

  室内をもう少し暗くしてほしかった、そしたら画面も、もう少し見やすくなったのではないでしょうか?

 

 ・中村先生と宮野先生の苦悩と熱意がよく分かりました。

 

 ・今回ご登壇いただいた皆様方はいずれも興味深く、それら提言が後で読み返せるよう資料の形にまとまっていれば、一層良かったよう

  に思われます。また産学連携を見据えて、産業界の方からもご提言をいただければ、また新たな発想も生まれたのではないかと感じま

  す。

 

 ・近くの分野(たとえば農学の中)よりも,遠くの分野の先生の方が話しやすい気がしました。当たり障りがないからでしょうか。

  もったいないと思います。本当に異分野融合を図るためには、時間をとってじっくり話し合いたいのですが、なかなかそのような機会

  はありません。具体的な課題やフィールドを机上において、フリートークできる場があるといいと思います。その際には、宮野さんの

  ような元気なコーディネータの存在が必要だと思います。