UNIT LIST

所属の研究グループ

専門にとらわれない研究を支援するために、学際センターは申請されたユニット/ライトユニットの承認、メンタリングを行なっています。ユニットは公式の学内組織として、ライトユニットはより柔軟な研究会的なチームとして活動し、学際センターは伴走のスタンスでともに活動しています。

Light Unit

学問の種を探すためのチーム

[あらゆる分野]

研究者越境マインド研究ライトユニット

Data

ライトユニット長
井出和希(iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門・特定助教)

連絡先
ide.kazuki.2r@kyoto-u.ac.jp

About

学術界の本当の問題は、学術研究が具体的成果の出やすい短期的視野に基づくものばかりになることではなく、研究者自身がその研究評価軸に慣れきってしまうことだろう。今、学術界は「学問」のやり方を忘れてはいないだろうか。

Point

研究者はStreetlight effectに陥っていると揶揄されることがある。Streetlight Effectとは、灯りの下に鍵がない事を知っているにもかかわらず灯りの下で探している。つまり重要な研究対象に気づいているにもかかわらず「できる事」のみに従事すること。それでは論文は生産できても根源的な問いにはたどり着けないだろう。今、多くの研究者がついこの街灯の下で研究するようになってはいないだろうか。個々人の能力・資質の問題はあるにせよ、それに強く影響を及ぼすであろうその研究環境の特性・研究文化の影響も無視できないはずである。

Activity

本ライトユニットの研究は、研究者の学問に対する精神を研究対象とし、本来の「学問のやり方」(これは狭義における「研究のやり方」とは異なる)を考察するものである。結論的にそれを書くなら、論文にしやすいからということで研究テーマを選ぶのではなく、柔軟な知的感受性を下地として自身の内なる問いに誠実に向き合い、既存の研究領域・方法にとらわれずにその問いを突き詰めようとする姿勢、すなわち「越境マインド」の有無に集約できよう。

いうまでもなくライトユニットメンバーは、研究者は本来的には越境マインドを有しているものと信じる。その上で、どのような場ならその越境マインドを発揮しやすいのか、学術分野ごとに越境マインドにどのような違いがあるのか(各分野において「良い」とされる思考や行動)について調査をすすめ、それに基づいて、研究者が「この人は共に探究する仲間」と感じ自身の問い(学者精神)をさらけ出すことができるような条件・範囲を規定してみたい。そこから立ち現れる新たな「学術分野」の括りは、制度的な学術分野の分類に新たな気づき(あるいは反省)を与えると同時に、越境マインドを醸成・発揮する場の創出に寄与するだろう。それは学術界の活性化を通じて、知的冒険に満ちた社会の形成につながるものと考える。

Mission

本研究では、未だ本格的に着手されていない研究者集団内で培われ継承される精神風土とそれを培う環境要因を調査する。具体的な風土と要因が明らかになれば、挑戦マインドの環境作りの提案を行うことができるだろう。

Member

氏名 所属 役職等 プロジェクトでの役割
井出和希京都大学iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門特定助教ユニット代表・対話実験被験者(薬学)
宮野公樹京都大学学際融合教育研究推進センター准教授対話実験デザイン・実施・対話実験被験者(学問論)
安藤悠太京都大学工学研究科マイクロエンジニアリング専攻博士後期課程対話実験デザイン・実施・対話実験被験者
上野ふき奈良先端科学技術大学院大学特任准教授対話実験デザイン・分析・対話実験被験者(情報科学)
中村秀規富山県立大学准教授対話実験デザイン・実施・対話実験被験者(環境政策・社会工学)
久木田水生名古屋大学准教授対話実験被験者(倫理学)
駒井章治奈良先端科学技術大学院大学准教授対話実験被験者(脳神経科学)
熊澤峰夫名古屋大学名誉教授対話実験被験者(地球惑星科学)
後藤忠徳兵庫県立大学教授対話実験被験者(資源工学)
杉田暁中部大学講師対話実験被験者(プラズマ物理学)
村上祐子立教大学特任教授対話実験被験者(論理学)
東原紘道東京大学名誉教授対話実験被験者(土木工学)
藤井直之名古屋大学名誉教授対話実験被験者(個体地球物理学)
福井弘道中部大学教授対話実験被験者(地球環境学)
平理一郎カリフォルニア大学研究員対話実験被験者(脳神経科学)
野内玲信州大学特任助教対話実験被験者(科学哲学)
林能成関西大学教授対話実験被験者(防災科学)
鈴木秀憲三重大学特任准教授対話実験被験者(科学哲学)