UNIT LIST

所属の研究グループ

専門にとらわれない研究を支援するために、学際センターは申請されたユニット/ライトユニットの承認、メンタリングを行なっています。ユニットは公式の学内組織として、ライトユニットはより柔軟な研究会的なチームとして活動し、学際センターは伴走のスタンスでともに活動しています。

Light Unit

学問の種を探すためのチーム

情報学×哲学×政治学

サイバー・デモクラシー・ライトユニット

Data

ライトユニット長
坂出 健(公共政策大学院・経済学研究科、准教授)

連絡先
sakade.takeshi.5m@kyoto-u.ac.jp

About

サイバー空間・リアル空間にまたがるミラー・ワールドにおいて、人間の精神的肉体的幸福と個人の権利を保障する民主政の規範・原理・内容はどのようなものであるのか?この問題に我々は、京都学派が育んだ「種の論理」を軸に、政治学・経済学・社会学・文学・工学・都市論・医学などのクロスオーバーな視点から熱い公開議論を定例開催(月1回)しウェブにUPし続ける。

Point

民主主義、デモクラシーとは、言葉の意味からすると、デモス(大衆)が社会的な決断をするその様式のことです。民主主義というと何かよい考え方や思想のようにとらえがちですが、実は、民主政治、つまり民主政という形で権力が行使されるメカニズムにすぎません。我々は、そのような権力の問題として、民主主義と技術との関係や、その展開を見てきました。そこから出てきたのがサイバーデモクラシーという研究テーマ。現在、アメリカと中国との覇権争いの焦点にあるサイバー技術と、個人・集団・国家が行う民主主義との関係を取り扱おうと考えました。たとえば、サイバー空間において支配的な存在になっている。GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)などのグローバルIT巨大企業の反トラスト法適用問題、サイバーセキュリティの問題などに関心を広げていきたいです。

Activity

デジタル・テクノロジーの劇的な革新が、従来の社会の機能・価値観を大きく変容させている。デジタル空間とリアル空間の新たな次元での再結合がごく近々の未来に到来することは、Society 5.0、パラレル・ワールド構想、ミラー・ワールド論において広く語られている。しかし、そうしたインターフェース社会に求められる規範のあり方については、政府・実業界からの高いニーズがありつつもいまだ明確なビジョンは打ち出されていない。規範の核となる倫理観や人間観・人権概念、それに基づく民主主義や公平なガバナンスのあり方の検討が急務となっている。そして、5G・Beyond 5G通信規格の到来に基づき拡大重層化するサイバー空間の変容において、自然権に基づく個人の権利・民主主義諸項目の確保(サイバー・デモクラシー)が課題視されている。

そこで、我々は、こうしたサイバー空間における民主主義の諸課題に対応すべく、民主主義政体の進化・拡大に必要な行動規範・サイバー関連条約等を検討するとともに、サイバー・プラットフォーマー(巨大ITビジネス)に対する政府規制方法の枠組みの検討などを通して、これらの技術を社会が受容しつつ弱者を排除しないソーシャル・インクルージョンを実現する方策を検討する。欧米が先行・主導するサイバー空間における諸規範に対し、京都学派思想、とくに「種の論理」にまで立ち返り、サイバー空間におけるグローバル・スタンダードの規範を確立し、21世紀社会におけるサイバー空間の多元的かつ安定的な秩序の形成に貢献する。

研究成果については、年1回程度、また適宜公開ショート研究会など、学際センター主催の企画で、経過報告を発表し、イベント参加者の意見をとりいれて、研究の方向性を調整する(学際センター企画の積極的な活用)。

Mission

我々は、上記の課題を達成するにあたって、とりわけ「都市」と「医療」に着目する。その趣意は、少子高齢化や社会制度崩壊など課題先進国の我が国において、従来の近視眼的アプローチから脱却し、複数領域にまたがる社会課題を“未来志向のまちづくり”として包括的にとらえ、実社会(例スマートシティ)から抽出した悉皆データに基づき、リアルワールドを忠実に再現したサイバー空間(ミラー・ワールド)を模擬環境として用い、リアル空間での諸課題・規制等の制約条件、利害関係などの最適な交渉(ネットワークコーディネーション技術)により、100年先まで健康不安なく心豊かに暮らせる社会“QoL革新”の実現を目指す。活動の主な内容は、月1回の研究会です。毎回、報告者2人(×40分程度)討論時間2時間を予定しています。所謂文系の報告と実務・医療・工学系の報告を、1:1程度で考えております。

Member

氏名所属職位ユニット
での役割
坂出健公共政策大学院
・経済学研究科
准教授ユニット代表
中俊弥産官学連携本部
パナソニック先進共同研究部門
准教授
桑島修一郎産官学連携本部特任教授 
今中雄一医学研究科医療経済学分野教授
原広司産官学連携本部パナソニック
先進共同研究部門
特定助教
宮野公樹学際融合教育研究推進センター准教授

Activity & Announce

●CDLU第1回研究会(学際融合センター・全分野交流会での公開研究会)

日時:2020年4月22日(水) 19〜21時
場所:WEBライブによるオンライン交流会
自己紹介(一人ずつ30秒)
ライトユニットによる公開研究会「サイバー・デモクラシー・ライトユニット」
報告 坂出健(京都大学公共政策大学院准教授)
   「サイバー・デモクラシーと『検閲』~SFの視線から」

●SPIRITS AH&CD 第1回研究会(人文未来形ユニットと共催)

日時 2020年5月7日(木)13時~17時
司会 坂出健(京都大学公共政策大学院准教授)
(1)「エストニア電子政府・欧州スマートシティ訪問記」
仲野安紗 京都大学学術研究支援室(K)URA
神野智世子 京都大学学術研究支援室(K)URA
(2)ブルーノ・ラトゥールをめぐる哲学と法学の対話~ミラーワールド論への視座(仮)
第一報告 稲谷龍彦(京都大学法学研究科准教授)
     「法から見たラトゥール/ラトゥールから見た法」
第二報告 出口康夫(京都大学文学研究科教授)
     「脱効率化のための効率化」
→報告書「アジア的人間観から見たサイバー空間における民主主義」

●CDLU第2回研究会
日時 2020年5月22日(金)13時~17時頃
場所 ZOOMによるるビデオ会議

研究会
「テーマ-医療」
1)中俊弥(京都大学産官学連携本部パナソニック先進共同研究部門准教授)
『サイバーで医療・介護はどこまで変われるか?』
~今なぜ、健康長寿のスマートシティを目指すのか?~
2)井出和希(京都大学 iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門)
「デジタルヘルス時代の疫学と人間の行方」

「テーマ-サイバー・デモクラシーを考える方法論」

3)桑島修一郎(京都大学産官学連携本部特任教授)
「‘Cyber Democracy’を考える上でのフレームワーク例」
4)マルクス・ガブリエルEテレ『欲望の時代の哲学』感想交流会

●SPIRITS AH&CD 特別研究会 鼎談

日時:2020年6月14日(日)13時30分~16時30分
テーマ:「サイバー・デモクラシーが始まる。~新世代安全安心自由なリアルデジタルツイン空間構築 (Building Safe, Secure and Free Real-Digital-Twin Space Platform) をめぐって」(鼎談)
討論者:
出口康夫(京都大学文学研究科教授)
坂出健(京都大学公共政策大学院准教授)
帝都久利寿(コネクトフリー株式会社代表取締役 総合開発責任者兼CEO)

司会:佐々木結(京都大学学術研究支援室KURA)

●SPIRITS AH&CD 第2回研究会

日時:2020年7月2日(木)12時30分~16時

第1研究会(12時30分~15時)
報告 横山泰三(ラオス大学)「科学と暴力 ―新カント派の哲学とその現代的意義―」

第2研究会(15時~16時)
東北大学COI第3回COI学術交流会インタラクティブポスターセッションへの参加 (オンライン)