[工学×防災×経済学×政治学]
レジリエンス実践ユニット
Data
ユニット長
藤井 聡(工学研究科・教授)
WEBSITE
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/
関連部局
工学研究科、人間・環境学研究科、防災研究所
About
東日本大震災やリーマンショックによる経済危機を経験した今、わたしたちの社会に最も求められているものは、巨大自然災害や世界的経済金融危機などの様々な「危機」に対する「レジリエンス」(resilience、強靱さ)を如何にして確保するのか、という一点である。この「レジリエンス」とは、社会を一個の有機体と見なした時に、その有機体が如何なる危機に直面しても維持し続けられる、弾力性ある「しなやかさ」を言うものである。すなわち、様々な外力が加わっても、致命傷を受けることなく、被害を最小化し、迅速な回復を果たす、その社会の力こそが、レジリエンスである。この力なくして我が国は、首都直下型地震や東海・南海・東南海地震、富士山の噴火、あるいは、新たな世界恐慌やパンデミック、各種のテロ攻撃を被った時に、その存続そのものが危ぶまれる事態となってしまう。
ただし、レジリエンスの普及推進という次元においては、未だ様々な課題が残されており、学からの政府・自治体支援、産学連携の推進など、基礎研究から、実践を軸とした実務的展開研究が重要な局面を迎えている。
ついては、これまでの五か年のレジリエンス「研究」ユニットの成果を、より国政と地方政府、国家全体と地域社会、行政と社会といったあらゆる領域に敷衍するための「レジリエンス『実践』ユニット」をここに設置する次第である。
Activity
2011年度「レジリエンス研究ユニット」を設置し、多面的な研究を推進してきた。そしてその研究成果として、シンポジウム開催、学術論文、書籍(和書・洋書)のみならず、それを踏まえた政策提言によって内閣にレジリエンスに関する推進室と大臣が設置されると同時に、国会ではそれを推進する基本法が設置されるなど、学術的な成果を中心として様々な実務的成果がもたらされた。
Member
氏名 | 所属 | 職名等 |
藤井 聡 | 工学研究科 | 大学院担当教授 |
大西 正光 | 工学研究科 | 大学院担当教授 |
川端 祐一郎 | 工学研究科 | 大学院担当准教授 |
中尾 聡史 | 工学研究科 | 大学院担当助教 |
田中 皓介 | 工学研究科 | 大学院担当助教 |
柴山 桂太 | 人間・環境学研究科 | 大学院担当准教授 |
山田 忠史 | 経営管理研究部 | 大学院担当教授 |
宮沢 孝幸 | 医生物学研究所 | 大学院担当准教授 |
矢守 克也 | 防災研究所 | 大学院担当教授 |
宮川 愛由 | 一般社団法人北海道開発技術センター | 特任准教授 |
鎌田 浩毅 | 京都大学 名誉教授 | 特任教授 |
桒原 響子 | Japan Nexus Intelligence | 特任助教 |
對間 昌宏 | 慶應義塾大学大学院理工学研究科 | 特任助教 |
藤井 美由紀 | NIHWI Co., Ltd., | 研究員 |
生島 翔 | 株式会社034productions | 研究員 |