UNIT LIST

所属の研究グループ

専門にとらわれない研究を支援するために、学際センターは申請されたユニット/ライトユニットの承認、メンタリングを行なっています。ユニットは公式の学内組織として、ライトユニットはより柔軟な研究会的なチームとして活動し、学際センターは伴走のスタンスでともに活動しています(2020年7月現在:ユニット38、ライトユニット10)

Light Unit

学問の種を探すためのチーム

医学×社会医学×社会科学

リプロダクティブ・ヘルス&ライツ ライトユニット

Data

ライトユニット長
池田裕美枝(医学部附属病院産婦人科、医局員、非常勤医)

連絡先
yumieikeda(a)kuhp.kyoto-u.ac.jp

About

本邦におけるセクシャルアンドリプロダクティブ・ヘルス&ライツ(SRHR)の課題について、これまで医学、教育、社会学など各論で論じられていることを学際的に議論する場をオンライン上でつくり拡げることで、研究メンバーならびに市民の課題への姿勢を醸成する。

Point

SRHRは1994年に概念が定義されて以降、2000年から2015年にむけて国際保健の目標であった Millennium Development Goals8項目中4項目を占め、2015年から2030年の目標であるSDGsにも複数箇所に明示されるなど世界の健康目標の中心である。現役世代の健康を次世代の数や健康の質につなげる観点は、高い効率を産むからだ。だが日本はSRHRの概念さえ普及しておらず、医療面では避妊や中絶の医療技術が多義的に制限され、また貧困者や若年者、また被災時のSRHRは無いに等しい。少子化対策や女性の活躍推進はSRHRの基盤なしには達成し得ない。本ユニットは異なる立場でSRHRに関わる者が次世代の真の健康のため本音で議論する場となる。

Activity

リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(SRHR)とは、人口問題は健康促進や医療知識・サービスの普及のみで解決できないという反省から産まれた言葉である。しかし、これほど少子化が進む日本において、なぜかSRHRは正面から議論されていない。

近年、少子化やセックスレス、子育て世代のワークライフバランスなどは労働や経済と関連付けて議論されている。現代女性の月経回数増加に伴う婦人科疾患や不妊の増加、出産高年化に伴う合併症妊娠、生殖補助医療の倫理などは医学分野で議論されており、他方、性的マイノリティの人権、性暴力被害者支援、DVや虐待の防止などは社会保障の観点から議論されて政策に反映されるようにまでなった。しかし本邦において、これらはSRHRの課題として認識されておらず、相互に十分な影響を及ぼし合っていない。

SRHRの意義は、現役世代の健康(身体的・精神的・社会的健康)を次世代の健康につなげることである。本邦において、次世代の健康のために今どの課題が重要で、乗り越えるには何をしたらよいのか、これまで医学、教育、社会学など各論で論じられていることを学際的に議論する場をここにつくる。言うまでもなく、このSRHRの課題範囲は当事者や医療従事者、行政だけに留まらない。いわばその課題を抱えることになった時代性や歴史、思想性等をも議論の俎上に載せることで学問性を付加し、付け焼き刃ではない本質的な課題の解決を狙う。

<何を目指すのか>

  • 日本のリプロダクティブ・ヘルス&ライツの意義、課題について、徹底的に問うて学ぶ学際的議論を展開し広げることで、研究メンバーならびに市民の課題への姿勢を醸成する。

<何をするのか>

  • リプロダクティブ・ヘルス&ライツの日本における意義を探求した上で、普及のため適切な日本語を開発する。
  • ライトユニットメンバー間ではオンラインでの継続的対話ならびに1ヶ月に1回のオンラインミーティングを通じて、次世代の身体的、精神的、社会的健康のために、超少子高齢化を迎えている今なすべきことをあらゆる方面から模索する。この過程で、社会的困難女性を病院から支援するソーシャルワークプラットフォームKYOTO SCOPEと連動し、いま現実にリプロダクティブエイジの女性が直面している困難について情報を共有する。
  • ライトユニットメンバーの議論を年2回、ウェビナーで公開し、市民にリプロダクティブ・ヘルス&ライツの概念を普及するとともに、参加者の問う姿勢を醸成する。

Member

氏名 所属 職位
池田裕美枝 京都大学医学部
附属病院
医局員
柴田悠 京都大学大学院人間・環境学研究科 准教授
三谷はるよ 龍谷大学社会学部 准教授
後藤美賀子 妊娠と薬情報センター 内科医
宋美玄 丸の内の森レディースクリニック 院長
高橋幸子 埼玉医科大学 産婦人科・地域医学
推進センター
小野美智代 国際協力NGOジョイセフ 事務局