UNIT LIST

所属の研究グループ

専門にとらわれない研究を支援するために、学際センターは申請されたユニット/ライトユニットの承認、メンタリングを行なっています。ユニットは公式の学内組織として、ライトユニットはより柔軟な研究会的なチームとして活動し、学際センターは伴走のスタンスでともに活動しています(2020年7月現在:ユニット38、ライトユニット10)

Unit

大学公認の分野横断型プロジェクト

農学×医学

生理化学研究ユニット

Data

ユニット長
阪井康能(農学研究科)

WEBSITE(ユニットのサイトからお問い合わせください)
http://www.physichem.kais.kyoto-u.ac.jp/

About

農学研究科および薬学研究科はそれぞれ食品または医薬品を主要な研究対象としますが、類似した研究者養成システムを有しています。また、「医食同源」の語彙に暗示されているように、食品と医薬品に関する先端研究は、共通の基礎学問や実験技術に支えられています。生理化学研究ユニットにおいては、生命現象を化学的な手法を用いて解析する「ケミカルバイオロジー」分野における優れた実績を基盤とし、生理学を融合することにより、新たな学術となる「生理化学」の創生を目指します。本ユニットにおいては、農学および薬学研究科が連携して医薬品の開発に向けた応用的研究を実施します。

これまで生理学と天然物化学の協調的な学問は発展しておらず、食品に内在する多様な生物機能に関する科学的根拠に基づく解明が立ち遅れています。農学と薬学の連携により、食品成分の多彩な生理機能を先鋭化学的な視点から究明する生理化学研究を実践する本ユニットは極めてユニークな学内組織である。保健機能食品研究において不足していた生理学と化学の研究手法の融合により、分子レベルでの機能性メカニズムの解明が可能になり、さらに医薬品を視野に入れた研究への展開も期待できると考えられます。

Activity

農学と薬学の連携による生理化学研究を効率的に推進するため、両研究科から9グループが中核となり生理化学研究ユニットを設置しました(2011年4月)。農学と薬学研究科内に研究教育スペースが確保され、天然化合物からの機能性食品や医薬品シーズに関する研究と生理化学の基礎・応用研究が連携しながら実施されています。農学研究科に設置されている3つの寄附講座では、本ユニットの内容と類似する研究も手掛けられており、協調した研究・教育活動も企画されています。

Member

氏名役職・所属主な研究テーマ
阪井 康能ユニット長、教授(兼)・農学研究科「食の改善と環境負荷の軽減に関わる微生物細胞機能の探索、機構、高等生物における機能発現、生産」
掛谷 秀昭副ユニット長、教授(兼)・薬学研究科「天然物薬学を基盤としたケミカルバイオロジー研究」
入江 一浩教授(兼)・農学研究科「生活習慣病に関わるタンパク質の機能解析と薬剤シーズ開発」
大野 浩章教授(兼)・薬学研究科「新規複素環骨格構築法の開発と創薬展開」
小川 順教授(兼)・農学研究科「微生物機能探索を基盤とする機能性食品素材(油脂)開発・有用物質生産プロセス開発」
木岡 紀幸教授(兼)・農学研究科「生活習慣病に関わる細胞機能の制御機構研究」
佐々木 努教授(兼)・農学研究科「食行動を制御するメカニズムの解明」
竹島 浩教授(兼)・薬学研究科「循環器系疾患の創薬標的研究」
三芳 秀人教授(兼)・農学研究科「ミトコンドリア機能を制御する生理活性化合物のケミカルバイオロジー」
特任教員
寳関 淳特任准教授(兼)〈平成23年8月1日〜〉
野村 亘特任助教(兼)〈平成26年3月1日〜〉
永田 紅特任助教(兼)〈平成29年1月1日〜〉
倉永 健史特任講師(兼)〈平成30年5月1日〜〉
協力教員
小段 篤史高等研究院物質-細胞統合システム拠点 特定助教
久米 利明薬学研究科、富山大学医学薬学研究部 教授
植田 和光高等研究院物質-細胞統合システム拠点 特定教授